PEラインとリーダーの話

tobituri

2025年05月19日 13:59



PEラインとリーダー(ナイロンかフロロ)のラインシステムについての話です。

現在、ほぼすべての釣りにPEとモノフィラメントラインの組み合わせを導入しています。さっき数えたらリール27台中アジング用の2台を除く25台にPEラインが巻いてありました。いろいろと考えがあるので、備忘録としてまとめておきます。

・結束について
PEとリーダーの結束は、基本FGノットです。大切なのは安定した強度が出せること、熱や擦れに細心の注意を払い、何度も練習して今の強度にようやく行き着いた感じです。0.8号以下は本線へのハーフヒッチは行わず、リーダー+本線のハーフヒッチにエンドノットもリーダーと一緒にして終わらせます。

例外はPE0.5号以下の結束です。トリプルサージェンスノットを3回ではなく4回で結ぶ方法を多用しますが、現場では電車結びやノーネームノットの巻き付けをユニノットで行う8の字(リーダー)+ユニノット(PE)のようなノットも使います。

・PEラインの選択
よく張りがあるほうが使いやすいとか言いますが、PEの太さとリールの種類(スピニングかベイトか)でかなり違うので、釣り方に合ったPEを選ぶようにしています。

●アジングなど 0.5号以下のPEライン
張りがあったほうが断然使いやすく感じています。対象魚やルアーの重さに対して十分に強度のあるPEを使いますので、あまりシビアには考えていません。スピニングとベイトでラインの種類を変えたりもしません。

クレハ(KUREHA) シーガーPE X8 200m


クレハ(KUREHA) シーガー PEX4 ルアーエディション 150m


この2つが0.5号以下の私のメイン。

ですが、高価な高品質ラインも使ったりします。一番良いのは間違いないので、セールで安いと買っちゃいます。

YGKよつあみ ロンフォート リアルデシテックス プレミアム WX8 150mHP



●オフショアキャスティング 1.5号以上のPEライン
あまり張りのあるPEラインを使ってしまうと、アクションさせたときスプールに収まりが悪く、トラブルにつながるように感じています。ですからオフショア/ショアキャスティング用のものがいいと思います。しなやかだなと思うのはVARIVASですね。

バリバス(VARIVAS) VARIVAS アバニ キャスティングPE マックスパワー X8 200m



●ジギング 1.2号以上のPEライン
青物を狙うオフショアジギングは、あまり経験が多くはないのでラインを語れるレベルにありません。ホワイトマーカーのない色分けされたラインを使っています。今巻いているのはコレです。

バリバス(VARIVAS) バリバス アバニジギング10×10 マックスパワーPE X8 200m



●1.2、1.5号 ブレードジギングなど
ボートシーバスでは強め、オフショアキャスティングでは弱めの中間的なキャスティングを最近よくやります。スピニングは4000(C5000)番のHG/XGにPE1.2号でシーバス用のPEラインを使っています。1.2号なので張りが強すぎると良くないですが、シーバス用なら大抵使えると思います。

クレハ(KUREHA) シーガー R18 完全シーバス 150m


クレハにPEのイメージは無かったのですが、安価なのに品質が高いと思います。私は高いラインを長く使うのではなく、安いラインで交換をし易くする派です。OEM供給元はよつあみだという話も聞きますがどうなんでしょう。
この釣りではスピニング以外にもベイト(DC機)を使っています。こちらには1.5号の四本撚りで張りの強いものを巻いています。スピニングと違い、らせん状にラインが出ていく行くわけではないので、張りがあるほうがトラブルレスだと感じています。後述しますがリーダーは2ヒロ以上とります。

デュエル(DUEL) Super X-wire 4(スーパーエックスワイヤー フォー) 150m


このラインの4号をビッグベイト/タコにも使っています。

●PE0.8、1号
最も多く使うのがPE0.8, 1号。タチウオ/ボートシーバス、鯛ラバ、SLJなどなど。ですが自分の中に定番の商品がないところでもあります。最近、0.8号の出番が減って1号を使うことが多いです。おかっぱりをあまりやらないので、短距離戦は1号のほうが使いやすいです。
水深把握の必要がない=マルチカラーではない0.8, 1号のPEは、

デュエル(DUEL) Super X-wire 8(スーパーエックスワイヤー エイト) 150m


か、上述のシーバス用PEを使います。

問題はマルチカラー。シーガーPEX8の0.6~1号はホワイトマーカーが入っていてタチウオ等に使えません(0.4, 1.2~6号には入っていない)。使用頻度が高いので安価で高品質が条件なのですが、PITBULL8+は好みじゃあないしJIGMAN X8は謎の高切れ事件が何回かあったので候補から外しています(ラインの問題とは思っていませんが・・・)。SUPER X-WIRE 8の5色イエローマーキングが出たのでそれを使うことが多いかも。

ちょっと高いけど好みは、エックスブレイド アップグレード X8 ペンタグラム

YGKよつあみ エックスブレイド アップグレード X8 ペンタグラム 200m



・リーダーについて
キャスティングはナイロンメイン、ジギングはフロロが中心ですが、どちらでも両方使います。フロロ、ナイロンで組み合わせたりもします。紹介するほとんどリーダーがナチュラルカラーで少し白濁したように見えるものです。リーダーは魚から見えていると思いますが、食う時は気にせず食っているのだろうと。しかし、クリアなリーダーのギラつきは嫌う魚が多いのでは?というのが私の考え。これは「クリア系リーダーがナチュラル系リーダーより釣れない 」ということを何度か体験してしまったからです。偶然かもしれませんが、それが起きてしまってから積極的に透明度が高いリーダーを買おうと思わなくなりました。

●アジングなど PE0.5号以下のリーダー
アジングのリーダーは、ほとんどフロロですがジグ単のときはナイロンをリーダーとして使うこともあります(最近やってないですが)。バチコンの仕掛けを作るときに使うハリスをリーダーとして使っています。キャストする時は、結び目をガイドに巻き込まないように、たらしの分だけリーダーにするので20㎝くらいです。バチコンのときは仕掛け結束部前にリーダーを入れて50~60㎝とります(絡み防止の意味が強いです)。太さは0.6~2号まで、ジグ単は0.8号、バチコンは1.5か2号です(東京湾は浅いのでシンカーが軽くラインは細くても大丈夫)。

東レモノフィラメント(TORAY) トヨフロン スーパーL ハード 50m


巻癖が取れやすく、ハードって名前ですが硬くもなく使いやすいです。グランドマックスFXとか使う必要もないかなあ と。


●オフショアキャスティング PE1.5号以上のリーダー
オフショアキャスティングは100%ナイロンで

バリバス(VARIVAS) バリバス オーシャンレコード ショックリーダー 50m


YGKよつあみ エックスブレイド キャストマンアブソーバー 50m


この二つをよく使います。オーシャンレコードは40lb.で10号と他のものより細くなっています。キャストマンアブソーバーは、その名の通り衝撃吸収力に優れ、相当しなやかなのでルアーの動きを殺さない印象があります、スーパーファインクリアとありますがナチュラル系です。サワラキャスティングの際に先糸(ファイティングリーダー)として使うこともあります。リーダーの長さは、キャストの際にリールにリーダーを巻き込まない長さです。結び目に指をかけるくらいがいいという話も聞きましたが、私はPEラインに指をかけます。この時、一番負担がかかるのが指をかける部分のPEラインなのかなと思っています。指がささくれているときなどは、絆創膏を貼ってPEラインを守るようにしています。リーダーを複数の釣行で替えずに使うことは、リーダーの強度だけ考えれば可能だとは思いますが、指がかかる部分のPEラインが耐えられるか疑問です。私はすべての釣りで毎回リーダーを変えて使っています。PEも先から1.5m以上を捨てています。ファイトでなんらかの不安があった場合はもっと捨てます、最悪交換です。

●ジギング PE1.2号以上のリーダー
しなやかさを最優先で8号まではハリスのシーガー FXR船、10号以上はシーガー プレミアムマックスショックリーダー 50mを使っています。後者はなぜか10号から50m巻きになってコスパが良くなります。プレミアムマックスはクリアとなっていますが、それほどクリアじゃあないので許容範囲かなと。

クレハ(KUREHA) シーガー プレミアムマックスショックリーダー 50m


●1.2、1.5号 ブレードジギングなどのリーダー
キャスティングのリーダーは、ナイロンをメインにしていますが、ブレードジギングにはフロロを使うことが多いです(ナイロンも使います)。太さは5号~7号(20~25lb.)。サワラの場合、ナイロン10~12号かフロロ8号を先糸としてつける場合があります。リーダーの長さはオフショアキャスティング同様、キャスティングの際にリールにリーダーを巻き込まない程度、1.5mくらいです。ベイトリールを使う場合、リーダーの種類は同様ですが、長さは3m以上とります。ベイトを使ったPEラインのキャスティングは、必ずリールに巻き込むようにリーダーを長くします。キャスティングミスによる高切れを防ぐためでこれはとても効果があります。

フロロはしなやかで強いシーガーFXR船、このリーダー(ハリスだけど)を導入してからしばらくサワラ船で竿頭が続いたので、しなやかさなのか白濁具合なのかなんらかの効果があったのかも知れません。

クレハ(KUREHA) シーガー FXR船 100m


ナイロンはバリバス シーバス ショックリーダー ナイロン 30m 伸びの少なさや白濁具合が完全に好み

バリバス(VARIVAS) バリバス シーバス ショックリーダー ナイロン 30m



●PE0.8、1号のリーダー
PE0.8, 1号使用時のリーダーは釣りによって細分化しています。

タイラバ : PE0.8号、リーダーは3m(二ヒロ)で、フロロハリス FXR船に3.5号がなくグランドマックスFX3.5号を使っていました。が、グランドマックスFXは私の嫌いなクリア系。タイラバだけをやることが減ったのでSLJのタックルでやってしまいますが、あえて3.5号を選ぶならプレミアムマックスにすると思います。

SLJ : PE0.8, 1号、リーダーはフロロ4, 5号。ベイトは3m、スピニングの場合はキャストを多用するので1.5m程度でリールに巻き込まないようにしています。プレミアムマックスを使っていましたが、30mと短くてすぐ無くなるし、他の釣りで調子がいいシーガーFXR船にしました。

マゴチ : PE0.8号、リーダーはフロロ4号。スピニングなので1.5m程度。最近、PE1号、リーダー5号の組み合わせも使います。ダート後の短いフォール中に出るアタリを即掛けするために、メタルトップのロッドを導入したので硬質なフロロで感度マックスにしたいところ。チヌのボトムの釣りと同じようなリーダーでいいと思います。まだ、正解は見つけていませんが、バリバス シーバス ショックリーダー フロロカーボン 30mを使っています。

バリバス(VARIVAS) バリバス シーバス ショックリーダー フロロカーボン 30m


タチウオ : PE1号、リーダーはフロロ5号を3m、先糸にフロロ8号を30㎝程度。に落ち着こうかと。5号であれば直線強度は十分なので安いフロロハリスでも問題ないと思います。私はよつあみの船ハリスを使っています。今のが無くなったらFXR船を使います。シビアに感じているのは先糸のほうで、太いナイロンなど使ってみましたが、フォールの微妙な変化がわからなくなるので今は使っていません。かと言って硬いフロロだと食いが悪くなります。プレミアムマックス8号34lb.を使っていましたがFXR船8号にしました。

ボートシーバス(ビッグベイト除く):スピニングPE1号、リーダーはナイロン5, 6号を1.5m、ワーム、メタルジグなどでフロロリーダーを使う場合もあります。ベイトの場合はPE1.5、2号 ナイロンリーダー5~7号5m リーダーが長いのは、穴撃ちの際にPEが擦れるのを防ぐためと、超近距離で掛かった場合のショック吸収です。ナイロンリーダーは、バリバス シーバス ショックリーダー ナイロン 30m。ただ、リーダーの消費が激しいので、以下も導入しています。

ヤマトヨテグス(YAMATOYO) 耐摩耗レジストナイロン 100m



・ラインコーティング
絶対使ったほうがいいと思うのがラインコーティングです。しかし釣り用のフッ素ベースの高級なものはいらないです。やっすいシリコンスプレーを使ってください。必ず無溶剤タイプを使ってください。トラブルは減るし、PEの寿命が長くなっていいことばかり。注意点は、ドラグに入らないようにすることと、ベイトリールのスプールエッジにかからないようにすることです。前者はドラグがズルズルになり、後者はスプールの回転が鈍くなります。私は、PEラインの他、ロッド、ガイドもコーティングしています。ロッドの継ぎ目にかからないように注意です。ホームセンターで安く売っています。

・道具類、ケース
この際、関係する道具とケースも書いてしまいます。私が今気に入って使っているハサミはマルシン漁具 切れすぎ御免バサミ です。これ、安くて良く切れます。チタンコート風でチタンじゃないみたいですけど、消耗品としては◎です。

ケースというのは、リーダーを携行する際のケースという意味です。リーダーを濡らすと品質劣化に繋がりますので、完全防水である必要はないですが、ケースに入れることをおすすめします。私が使っているのは、ダイソーのEVAケース。二つで110円です。フックやスイベルを袋ごとストックするのにもいい感じです。チャックがジッパーになっているほうが耐久力があります。




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