東京湾のサワラシーズンインまで一ヶ月を切りました! 毎年、ロッドやリールをアレコレ使って楽しんでいますが、今年は、SW6000XGを使って112cm/ハンドル1回転の優位性があるのかどうかを検証したいと思っています。スピニングリールはいろいろ持っているし、専用竿もたくさん出てきたので試すことも多いのですが、私のブレードジギングメインタックルはベイト。ですから、ベイトリールを使ったブレードジギングについて書いてみたいと思います。
〇ベイトリールでブレードジギングの長所
・ロッドがブレない
特にサワラの釣果に影響が大きいロッド(穂先)のブレ。ベイトリールは回転軸がロッドに近く、ハンドルが短いためロッドがブレづらいです。リアグリップを脇挟みしたほうが安定しますが、ボートシーバスロッドなどリアグリップが短い竿でもベイトタックルなら比較的安定してロッドがブレずに高速巻きができます。
・高速巻きの速度が出やすい
リールの巻き速度がスピニングより遅いものが多いベイトリールですが、スピニングに対しハンドルが短く手首で巻けるため、素早くハンドルを回すことができます。結果、スピニングに対しベイトのほうが速く巻けます。実際に測っていませんが、スピニング101㎝/1回転の4000XGとベイトの91cm/1回転を同時に使っていて、ベイトが遅いと感じたことがないです。そしてベイトのほうが結果がでているという事実があります。
・手返しがいい(糸ふけが少なく、底取りがしやすい)
ルアーが着水したときの糸ふけが少なく、着底がわかりやすいので、手返し良く釣りをすることができます。キャスト数が多いということは、それだけチャンスも多いということ。フォール中のバイトもとりやすいです。
・ロングリーダーが使える
アンダーキャストが基本となる場合、ルアーの垂らしはほぼ無いので、スピニングでスプールに巻き込まないリーダーの長さは1.5mくらいになってしまいます。ベイトリールの場合、リーダーをスプールに巻き込んだほうがトラブルが少ないので、3mでも5mでも好きな長さのリーダーで釣りをすることができます。リーダーが長いとショックを吸収する力があがるので、魚が身切れしづらくなるという利点もあります。
〇ベイトリールでブレードジギングの短所
・キャストが難しい
まず、アンダーキャストでロッドにルアーの負荷をしっかりかけて投げられなければ、ベイトリールは使えません。ここが、手が出しづらい最大のポイントだと思います。慣れてしまえば、スピニングよりやりやすいところもあるのですが、トラブルを起こしたときに致命的な場合が多いというのも敬遠される理由のひとつかも知れません。
・リールの選択肢が少ない
そもそも遠心ブレーキのベイトリールはPEラインが得意ではないです。ですから私はDCを使っています。そして巻取りが90cm/1回転を超えるものが多くは存在しません。
・ドラグ性能が悪い
ドラグ性能はスピニングに比べ劣ります。ドラグサウンドが無いベイトリールが多くそういったモデルは更にわかりづらくなってしまいます。ですが、それなりのモデルを選べば実用域を出ているわけではなく、廉価なスピニングリールよりは良かったりもします。
・専用ロッドがない
私が探した限り、ブレードジギング用と銘打ったロッドは全部スピニング。探せばどこかから出ているのかもしれませんが、かなり入手困難だと思います。ですからボートシーバスかSLJ/LJのロッドを使うしかありません。
これら短所を長所が上回り、釣果に結び付くと実感しているので、この記事を書いています。
〇ブレードジギングで使えるベイトリール
・エクスセンス DC SS XG
巻取り91㎝ですが、十分使えています。というか導入後のサワラの半分はこのリールで釣っています。
上位機種、エクセンスDCはハンドルが90㎜と短くノブも小さいので、いじらず使うならDC SSのほうが良さそうです。ただDC SSはスプール幅が大きいので、キャスト、フォールのスムースさはナロースプールのDCのほうが上だと思います。
・ 23ソルティスト TW 300XH PE SPECIAL
このリールが出たので書いているというところがあるのですが、PE専用機で109㎝/1回転という汎用スピニングを超える速度のベイトリールが出ました。SW 6000XGよりは遅いですが、3㎝しか変わらないので実質的には最速だと思います。ハンドルが110mmなので、より戦闘力を上げるのであれば、95~100mmハンドルを導入してもいいかも知れません。TWはフォールの利点もあるし、構造的にダイワのベイトリールのほうがブレードジギング向きに見えます。Dのデカい文字がダサいので、そこだけ個人的にマイナス。
シマノにもスコーピオンMDという107cm/1回転のリールが存在しますが、遠心ブレーキでPEに向いているかと言われると疑問が残ります。
〇ブレードジギングで使えるベイトロッド
・SKUAD SKC610M-SEABASS
私はコレのリアグリップを延長して使っています。ルアーマックス30gですが、アンダーで投げるので40gでも余裕です。もう少しロッドのパワーがあったほうが使いやすいとは思いますが、これはこれで面白いです。
ボートシーバス用のM~MHで7ft以下、できればリアグリップの長いものがブレードジギング向きです。
・GRAPPLERR Type LJ B66-0
66~7ftのSLJ/LJのベイトロッドというのがあまりないです。キャスト性能がどうなのか分かりませんが、S66-0を使った感じから考えればいけそうです。